【体験談】ブラック企業新卒入社初日、入社数分でパワハラ~強制丸刈りの被害者たち~

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ブラック企業 転職のススメ

前回の続きです。

【体験談】内定決まった会社はブラック企業?~ブラック企業からは早めの転職を!~
ブラック企業くたばれと、ブラック企業に勤める多くの方はお思いではないでしょうか。かくいう菅生(すごう)も、昔はブラック企業に勤めていました。叱責や暴力などのパワハラ、長時間労働に見合...

無事内定が決まったA社。

ところが内定後に聞いていない話が多数飛び出し、

ブラック企業臭プンプンにも関わらず、

そのまま入社することになった菅生(すごう)。

今回の記事には、入社初日の出来事を記します。

大きな希望を胸に、飛び込む先は暗黒の世界

3月30日の夜。

菅生は借りたてのボロ家の中、

布団をひいて、過去の思い出に耽っていました。

22年間、ずっと実家暮らしをしていたので、

家に一人、夜眠ることに、まだ慣れていません。

これまで育ててくれた両親、

支えてくれた恩師、楽しい時間を共にした友人・・・

柄にもなく、

今まで自分と共に歩んでくれたすべての人に、

感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして、なぜか突然こみ上げる、どうしようもない寂しさ。

それは、

社会人として前を向くため、これまでの未熟な自分に決別しなければならない、

そんな決意から来る寂しさなのか。

それとも、

友人はまだ明日までは学生なのに、なんで俺だけ、

という寂しさなのか。

いずれにしても、

もう、本当に社会人になってしまう。学生の時間は終わってしまう。

一人前の人間として、歩んでいかなければならない。

そう思った瞬間、菅生は密かに決意しました。

俺は絶対、A社で死ぬ気で働いて、立派な男になって見せると。

社内塾で学び、独立支援制度に助けられながらも、一国一城の主になってみせると。

立派な料理人になって、みんなに美味い料理を振る舞って見せると。

そんな決意を胸に、菅生は暗黒の世界へ足を踏み出すのでした・・・

入社式会場で遭遇したのは、強制丸刈りの被害者たち

入社式当日の朝。

短く切った髪に、慣れないスーツを着用。

さわやかな姿を気取りつつも、その手にはでかいドラムバック。

中身は言うまでもなく、寮に移住するための荷物です。

楽しみだった初めての一人暮らし、

相棒のボロ家と、しばしの別れを、グッバイ マイ ボロ。

入社式会場まで向かいます。

既に数人の同期の姿があり、到着していたのは全て大卒の同期。

菅生と同じく、住めない自宅から会場に向かった組です。

専門卒と高卒の同期は既に社員寮に入っているので、

おそらくみんなでまとまって会場に到着するものと思われます。

そして待つこと10分弱。

ぞろぞろと数十人の男たちの姿が見えます。

なぜか全員、坊主頭。

少し話は遡りますが、

3月30日の昼、入社式の流れについて説明を受けるため、

内定者は全員集められていました。

入社前なのに集められる機会多すぎ、という感じもしますが、

その際、こんな注意事項が。

総務人事課長
総務人事課長

髪は短く切ってくるように。弊社は飲食業なので、髪が目に入ったり耳にかかったりなど言語道断。

というわけで、菅生も短く切ったわけです。

もちろん他の大卒の連中もそうですし、

高卒の子たちもちゃんと美容室に行き、

サイド刈り上げのベリーショートなど、

短いながらもおしゃれな髪形にしたようでした。

そんな中、社員寮で悲劇が発生したようです。

高卒の坊主に話を聞いたところ、話はこうです。

日付が変わるころ、3月31日深夜。

朝を迎えればもう入社式、高卒の子たちは明日に備え、

就寝するところでした。

ところが

先輩
先輩

オラぁ~!起きろ新卒~っ!!

寝ようとしている高卒たちを起こしに、

突然、先輩社員が数人乗り込んできたようです。

強制的に立たされ、整列させられる高卒たち。

先輩
先輩

おいお前ら。もう日付変わってんだから、お前らはもううちの社員なんだよ。

高卒
高卒

は、はい。

先輩
先輩

だったら何なんだよ、その頭はよぉ!!髪切れって言われてねぇのか!あぁ!?

高卒
高卒

え・・・なので今日、みんな切りに行ったんですが・・・

先輩
先輩

は?舐めんなよお前ら。髪切るっていうのはな、こういうことを言うんだよ。スッ・・・(バリカンを取り出す)

高卒
高卒

え・・・?

先輩
先輩

お前ら今から全員坊主にするぞ!オラ全員頭出せや!!

高卒
高卒

えええええ!!?

という具合に、高卒の断髪式が完了しました。

日付が変わり数十分での出来事、

つまり社数十分で早速のパワハラという、

A社のブラックポテンシャルを見せつけてくれます。

ていうか、結局全員坊主にするなら、

坊主でなければダメだと先に言えよって感じです。

高卒の子たちはわざわざ美容室に行ったのに、

散髪代をドブに捨てたことになります。

いうまでもなく、この散髪代は会社が負担するわけではありません。

入社から数時間、早くも高卒たちはブラック洗礼を受けるのでした。

菅生たち大卒は自宅にいたので難を逃れましたが、

もし寮にいたら同じ目に遭っていたことでしょう。

今思えば、住めない家の家賃は坊主保険だったのかもしれません。

感動の涙、感動の入社式、でも最後が台無し

そうして迎えることになった入社式。

菅生たち新入社員の内訳は以下の通りです。

  • 大卒(男):5人
  • 大卒(女):5人
  • 専門卒(男):1人
  • 高卒(女):8人
  • 高卒(坊主):21人

会場は新宿、10時に入社式が開始されました。

なお断髪式が行われた高卒の坊主たちにとっては、

本日二度目の式典になります。

入社式には、社長、副社長、各店舗の店長など、幹部クラスが勢ぞろい。

式自体は、滞りなく進行しました。

詳細はあまり覚えていないのですが、確か以下のような感じです。

  • 社長からのお祝いの言葉
  • 新入社員代表挨拶
  • 数グループに分かれての立食

立食では、みんなでワイワイしながら親交を深めます。

その際、社長は自ら各テーブルを回り、新入社員とコミュニケーションを取ります。

漏れなく菅生にも話しかけてくれました。

社長
社長

菅生、お前には大卒の中でもリーダー格として期待してるぞ。でも、辛いときや悩んだときはいつでも相談しろよ。俺たちは家族だからな。

さすがはアットホームな社風、

幹部との距離が近いどころか、家族と言い切ってくれました。

まぁ実際、仕事抜きにすれば良い人も多かったんですけどね・・・

その後、社長が一通り回り終えたタイミングで、

司会を務めていた総務人事課長からこんな発言が。

総務人事課長
総務人事課長

実は新入社員のみなさんにサプライズがあります。この入社式のために、みなさんのお母様から、手紙を預かっています。

今日から社会人になる新入社員にエールを、

という意味も込めて、事前に新入社員には内緒で、親に手紙を依頼していたようです。

内定から入社まで不手際まみれの総務人事課長にしては、ニクい演出です。

このあと、各自一人ずつ手紙を受け取り、

その手紙を壇上で読み上げることになりました。

親からの愛情あふれる手紙を読み上げる新入社員、

高卒の女の子などは、その目に涙があふれています。

それにつられるようにして、もらい泣きする還暦の副社長。

もちろん、菅生も手紙を読み上げました。

母親としては、自分の息子が社会人になったことが嬉しい反面、

親離れしてしまうことの寂しさを抱えているのだろうと、

そんな気持ちのわかる手紙でした。

全員が手紙を読み終えるころ、

会場全体が感動のムードに包まれていました。

それもそのはず、

会場の誰もが、長い年月を親と過ごし、

社会人になり、親離れするという経験を経ています。

昔の自分と新入社員の姿が重なり、共感してしまったのでしょう。

素晴らしいムードの中、これで入社式のプログラムは全て終了。

予定よりも少し前倒しで進行したようで、見込みよりも早い時間での終了となりました。

では予定より早いけどこれで切り上げて、

この後の研修会場に向かうのかな、そう思っていた矢先。

またしてもこの男が余計なことをしでかします。

総務人事課長
総務人事課長

それではせっかくなので、新入社員のみなさんに、今の意気込みと将来の目標を、壇上から叫んでもらいましょうか。

いやいや、親の手紙が頂点だろ。

社会人としての一歩を踏み出す、子供への親の手紙、

式のなかでこれに勝るイベントなどあろうはずがありません。

社長をはじめ幹部が勢ぞろい、

何か話すならマイク前提の広い会場、

その中での突然の愚挙にドン引きする新入社員一同。

感動のサプライズが台無しです。

ですが、そこはさすがアットホームな社風、

意気込みを新しい親に聞かせてくれと言わんばかりに、

総務人事課長の提案が受け入れられました。

こうなるとやらないわけにもいかず、

一人ずつ順番に意気込みと目標を叫びます。

もちろん菅生もやりました。

総務人事課長の提案にアキレ果ててしまい、

すっかりやる気など失せていたため、

何を叫んだかよく覚えていないのですが、

菅生
菅生

A社に入れて本当にうれしく思います!目標は独立ですが、その前にA社の一員として立派に活躍できるようになりたいです!

こんな感じだったと思います。

このようにして入社式は終了しました。

感動ムードで終わるはずが、最後は新入社員の叫びで締めくくるという

筋肉番付もびっくりな体育会系な式典となりました。

星:女性社員、土星:大卒(男)、太陽:高卒(坊主)

余談ですが、親からの手紙のくだりで、

各店長たちの目にもうっすらと涙があったように見えたのですが、

後日聞いたところによると、話はこうです。

深夜まで働き、人によっては夜勤明けの状態なのに、

入社式に強制参加させられた店長たちは、言うまでもなく睡眠不足。

その結果、式典中にあくび連発。

店長たちの涙は感動などではなく、ブラック被害によるガチ涙だと判明しました。

絶望の涙、初日から深夜零時を回る

入社式終了後、

菅生たち新卒組は民間の貸し会議室のようなところへ移動しました。

到着したころ、時刻は14時。

総務人事課長から、入社に際して必要な書類を案内されます。

案内されたのは、

  • 雇用契約書
  • 給与振込用の銀行口座開設届け
  • 就業規則

など。

一通りの説明を受け、雇用契約書にサインと押印を済ませます。

これで正式に、晴れて奴隷・・・もとい家族の一員になりました。

休憩をはさみながら行っていたこともあり、気づけば時刻は17時ごろ。

入社式から数えると、そろそろ定時の労働時間が過ぎる頃です。

初日だし今日はこの辺で終わりかな?と思っていた矢先、

教官
教官

それではこれから、研修を始める。

え?いまから?

もう17時なんですけど。

就業時間の8時間も経とうとしてるんですけど。

普通に考えて、こんなこと労務管理上許されるはずがありません。

しかも、いまこの場には総務人事課長が居ます。

当然、このような愚かな発言をする教官をたしなめるはず・・・と思っていたら。

総務人事課長
総務人事課長

じゃ、後はよろしく。

使えない男です。

しかも、自分は先に帰るというセコさ。

もっと新卒を心配しろ!

というわけで強制的に始まった研修という名の残業。

初日の研修の内容として、教官から以下のような発言が。

教官
教官

社会人として必要な心構えは何か・・・それを考えてもらう。

まためんどくさい、どうでもいいテーマです。

だいたいそんなもん人によって違うし、置かれている環境によっても異なります。

とりあえず思いついた奴は挙手し発言しろ、

とのことなので、各自自分なりに思う心構えを発表します。

しかし、何を発表しても教官は首を縦に振りません。

発表→違う、それはな・・・

といった具合に、発表後に説諭するという流れを繰り返します。

そんなやり取りを繰り返しているうちに、時刻は20時。

さすがに新卒組が疲弊してきているのが見て取れたのか、

とうとう教官が答えをいうとのこと。

教官
教官

社会人としての心構えの正解はな・・・お前らが決めるんだ。

気分は、一休さんのとんちを食らう和尚様です。

ていうかお前らが決めろって、さっきからさんざん発表してるだろ!

教官によると、

教官
教官

社会人としての心構えは、その人や置かれている状況によって違う。だから心構えは自分で決めることに意味がある。そして、自分で決めたからには、必ず守らなければならない。それが、社会人としての責任、果たすべき使命だ。わかったらお前ら、今からグループワークしろ。

20時過ぎ、

疲弊している新卒に追い打ちをかけるようにグループワーク命令。

心構えはお前らが決めるのだから、話し合って決定しろとのこと。

しかし、菅生たち新卒同志はまだ知り合ってから日が浅く、

大卒と高卒に至っては初対面の人たちもいます。

すでに20時過ぎだというのに、自己紹介から始まるグループワーク、

そんな状態で作業などはかどるはずもありません。

結局、グループワークで各組決定した心構えもいちゃもんをつけられ続け、

気づけば時刻は23時過ぎ。

最終的に完成した心構えは、下のキャプチャの通りです。

こんなもんを決めるために長々と研修を行い、

なんだかんだ言って研修が終了したころには零時を回っていました。

入社初日からこれです。

ですが、この程度ならつらくもなんともないと思えるようになると、

この時に菅生はまだ気づいていませんでした。

ていうか、気づいてたまるか。

こうして、6時間以上の時間をかけて行われた初日の研修で、

得たものは以下のものでした。なんて有意義な研修でしょうか。

  • 3行の文章
  • 零時過ぎまで研修を受ける耐性

疲れ切って帰る場所は畳一帖のスペース

初日からブラック洗礼を受けた菅生たち新卒組。

ようやく解放され、帰宅したころ時刻は深夜1時ちかく。

帰る場所はもちろん自宅・・・ではなく、強制収容先の社員寮です。

ようやく、重かったでかいドラムバックから解放されます。

新入社員の皆様、菅生から一つアドバイスです。

入社初日に、ドラムバックを会社に持っていくのは辞めておいた方が良いです。

まぁ、そんな必要のある会社が日本中にいくつあるかわかりませんが。

疲れ果てながらも、寮に到着。

寮というからには、集合住宅とかプレハブとか、

そんな感じの建物を想像していたのですが、実際の寮はかなり大きめの一軒家でした。

恐らく60坪はあるであろう大きい敷地に、3階建ての建物。

入り口は二つあり、おそらく2世帯住宅を改築したものと思われます。

建物内の利用状況としては以下の通りです。

  • 1階:高卒たちのフロア
  • 2階:LDKや和室のある共用フロア
  • 3階:寮長や先輩社員数名が暮らすフロア
  • 地下:風呂、ランドリーのフロア

建物に入ってみます。

入り口は1階にあるので、まず目に入るのは高卒たちのフロア。

まだ高卒たちが入寮して1週間程度のはずですが、既にすさまじい荒れ具合。

誰か一人でも綺麗好きがいればこのようにはならない気がしますが、

どうやら誰一人として掃除などは行っていないようです。

まぁ、男の共同生活なんてこんなもんだよね・・・

こんなフロアにいられるか、と吐き捨てるように2階へ向かいます。

2階もそこそこ荒れていましたが、

共用フロアということもあってか、そこまでひどくはありません。

しかし、ここで困ったことがあります。

それは、菅生たち大卒組(男5人)の部屋が見当たらないことです。

1階はすでに惨劇が起きているため全く余裕はなく、

3階は先輩たちのフロアなので立ち入り禁止です。

となると2階しかありませんが、LDKは共用スペースなので、使えません。

となると必然的に、

唯一空いている6畳一間の和室を使うことになります、男5人で。

言うまでもなく、狭いです。

5人分の荷物をまとめると、大体1畳分くらいが埋まります。

つまり、ちょうど一人当たり1畳のスペース。死刑囚もびっくりです。

しかも、寮費はタダだと総務人事課長から言われていますが、

帰れない自宅の家賃は払うことになるため、

菅生の場合、実質的にこの1畳のために63,500円(自宅家賃)を払っているようなものです。

なお、本来この寮に住む場合の寮費は40,000円。おい、金返せ。

こうして、長い長いブラック企業入社初日が終わりました。

【ブラック企業入社一か月、地獄の新入社員研修が待っていた~仕事で最も大事なコト~】につづく

【若いうちから投資の勉強をすると差がつきます。】

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