証券口座って、どこがいいの?
いろんな証券会社があるので、迷ってしまうかもしれませんね。
今回は、おすすめの証券口座についてご説明します。
本記事は
- 投資を始めようと思っているけど、どの証券会社が良いのかわからない
- お勧めの証券会社を知りたい
という疑問をお持ちの方向けに、菅生の実体験を交えてお話しします。
この記事の1文まとめ
・おすすめはSBIか楽天だが、つみたてNISAをやるだけならどこでもOK
これまで、つみたてNISAや、投資に関する記事をいくつか書いてまいりました。
つみたてNISAに限らずなのですが、
よく「証券会社ってどこがいいの?」と聞かれることがあります。
ぶっちゃけ、つみたてNISAをやるだけなら、
非課税制度に対応している証券会社であればどこでもOKです。
むしろ、そこで迷って時間を使うくらいなら、さっさと証券口座開設して、
早く積立を始めた方が、長期的にはメリットとなります。
しかし、私の経験則では、投資を始めるにあたり「証券口座の開設」という行為が、
実は初心者にとって、もっとも高いハードルになります。
おそらく、理由はこんな感じです。
- どの証券会社を選べばいいかわからない
- 口座開設の手続きが煩雑すぎてめんどくさい
本記事では、前者の証券会社の選び方について、
参考となりそうな意見を述べていきたいと思います。
なお、この記事を書いている菅生は、金融業界に9年勤め、本職は財務経理です。
そのため証券×税務の分野には知見がありますので、ご安心いただければ幸いです。
つみたてNISAのみが目的であれば、どこでもOK
身もふたもない結論ですが、投資初心者の方などで、
もし始めようと思っているのがつみたてNISAのみであれば、証券会社はどこでもOKです。
ただし、NISAなどの非課税制度に対応していない証券会社もあるので、
その点だけは注意しましょう!
例えば、最近人気の証券会社の一つであるLINE証券は、
非課税制度に対応していません。(2021年6月現在)
ですので、つみたてNISA目的で口座開設する場合、念のためにNISAに対応しているか、
事前に調べたうえで開設をお勧めしますが、下に記載する証券会社であれば、
非課税制度に対応しているので、ひとまずその中から開設をすれば問題ありません。
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
- auカブコム証券
- SMBC日興証券
- 大和証券
- 野村証券
なお、つみたてNISAのみであればどこでもOKとする理由は以下の通りです。
以前、別の記事でもご説明いたしましたが、
つみたてNISAを始めるにあたり、意識しなければならないのは、以下の点です。
- コストを安く抑える
- インデックスファンドを買う(アメリカのインデックスがおすすめ)
【コストとインデックスファンドについてはこちらの記事でご説明しております】
このうち、「コスト」に関しては、
大きく分けると「信託報酬」と「買付手数料」のふたつがあります。
信託報酬に関しては、ファンド(投資信託)を運営するための維持費であるため、
報酬金額の違いはファンド(投資信託)によって決められるものであり、
証券会社の違いは影響しません。ですので、どの証券会社を選んでも、
コストには影響しません。
もうひとつの買付手数料ですが、これは多くの証券会社において、
「ノーロード型」という買付手数料無料の商品がたくさんあり、
言ってしまえば、どの証券会社を選んでも、買付手数料は無料です。
というか、買付手数料が有料なんて、今の時代では絶対NGです。
ちなみに、いくつかの有名どころの証券会社のうち、
少なくとも以下の証券会社ではノーロード型の用意があります。
これらの証券会社なら非課税制度にも対応しているので、
とりあえず以下の証券会社なら間違いありません。
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
- auカブコム証券
- SMBC日興証券
- 大和証券
- 野村証券
最後に、インデックスファンドですが、
これもどの証券会社でもラインナップされています。
私のお勧めはアメリカのインデックスファンドですが、
必ずどこの証券会社にも用意があるので、
その意味でもどの証券会社でも問題ありません。
ここまでご説明してきました通り、コスト面でも、商品選びの面でも、
つみたてNISAをやる上では、どの証券会社を選んでも差がつきません。
かつ、つみたてNISAの場合は、最初に積立設定をしてしまえば、
あとはほったらかしで、証券口座を見る機会はそこまで多くありません。
そのため、「証券会社はどこでもOK」ということになります。
お勧めの証券会社
![菅生](https://iamshachiku.com/wp-content/uploads/2021/05/cropped-b21967e2c5d3f2ecb0a51783e67c40c6-1.jpg)
そうは言っても、どの証券会社がいいのかわからない
つみたてNISAをやるだけなら証券会社はどこでもOKと、ここまで書いてきましたが、
もちろん、すべての証券会社が全く同じというわけではありません。
どっちだよ、と思われるかもしれませんが、
つみたてNISAをきっかけに投資に興味を持ち、個別銘柄の売買や、
その他の金融商品にも興味を持つ、というのは往々にしてあります。
事実、私は同僚や友人などに、投資のことを教えたりする機会が多いのですが、
だいたい、つみたてNISAから始まり、そして運用していく中で、
少額でもお金が増えていく様子を見て、投資に積極的になっていく、
というパターンがほとんどです。
そのため、つみたてNISAの先に、
個別株の売買など他の投資も行う可能性を考えると、
証券会社選びにも大なり小なり影響があります。
また、どこでもOKといわれても、よくわからないよ、
という方もいるかと思いますので、
菅生のお勧めの証券会社をご紹介します。
証券会社はたくさんあり、それぞれ特徴はあるのですが、
お勧めが多すぎてもなんなので、2つに絞りました。
おすすめ1:SBI証券
まず、ひとつめのおすすめはSBI証券です。
SBI証券の特徴
- ネット証券最大手
- 口座開設数業界No.1
- かんたん積立アプリが便利
SBI証券は国内最大手のネット証券会社です。
20年超の歴史と、開設口座数600万口座(2021年6月時点)という実績があり、
大手ならではの安心感があります。
また、つみたてNISAをやる方にとっては、
SBI証券公式アプリである「かんたん積立アプリ」が便利です。
おすすめ2:楽天証券
ふたつめのおすすめは楽天証券です。
楽天証券の特徴
- 口座開設数業界No.2
- 投資しながらポイントが貯められる
- 貯めたポイントを投資に使える
楽天証券は、ここ数年で猛成長している証券会社です。
最大の特徴は、投資しながら楽天ポイントがたまり、
さらに、たまった楽天ポイントを投資に回すことができる点です。
投資信託の積立を楽天カードで購入することにより、
効率的に楽天ポイントをためることができます。
もともと楽天市場などを利用している方であれば、
迷うことなく楽天証券をおすすめすることができます。
両社で共通している特徴
- 手数料が安い(100万円までなら無料)
- 100円から投資可能
SBI証券、楽天証券共に、
1日100万円までの取引であれば、手数料無料のプランがあります。
つみたてNISAからステップアップした際、とりあえず個別株の購入の練習をしたい、
と思ったりすることがあります。
そんな時、練習なので1株数百円(1口数万円)の安い銘柄を買いたくなったりしますが、
安い銘柄に対して、手数料を払うのはもったいない気分にもなりますね。
しかし、手数料が無料であれば、試しやすくもなりますね。
1口数万円って、練習にしては高すぎる!
と思われる方もいるかもしれません。
そんな方には、少額投資がおすすめです。
SBI、楽天ともに、投資信託は100円からの投資が可能です。
また個別株も、単元未満株といって、1株からの購入が可能です。
楽天証券ユーザーであれば、たまった楽天ポイントの活用方法にぴったりですね。
ただし、単元未満株の購入は手数料がやや割高のため、その点は注意です。
まとめ
- つみたてNISAなら証券会社はどこでもOK
- ただし非課税制度に対応しているかどうか注意
- 菅生のお勧めはSBIか楽天
最後に、証券会社の選び方についての補足ですが、
証券会社の良し悪しは、自分の投資スタイルや、普段利用している銀行口座などにも拠ります。
そのため、実際に使ってみないとわからない点も多く、どんなにググって調べてみても、
実際に開設してみたら、思ってたのと違った、という可能性もあります。
そのため、気になる証券口座があれば、とりあえず開設してみる、
というのもひとつの手です。
証券口座の開設にあたり、特に費用は掛かりませんし、開設後の維持にも費用は掛かりません。
冒頭でも述べましたが、証券会社選びに時間を使うのはもったいないので、
まずは、あまり深く考えずに、とりあえず証券会社を開設することをお勧めします。
ぜひ、良い投資をして、資産を増やしていきましょう!
それでは。
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